飛行機物語 鈴木真二 中公新書1694
ISBN4-12-101694-7 840円 2003年4月
目次
1 揚力はなぜ発生するのか
2 リリエンタールからライト兄弟へ
3 エンジンはどのように開発されたか
4 プロペラはなぜ推力を発生するのか
5 翼理論が誕生するまで
6 勤続の機体が誕生するまで
7 ジェット・エンジンが誕生するまで
8 ジェット旅客機が開発されるまで
あとがき
参考資料
インターネット上の資料
ベルヌーイの定理による揚力発生の説明は誤りという、New
Scientistの記事を翻訳し
大反響を呼んだそうだ。
筆者はそれに対し、ベルヌーイの定理でも揚力発生は説明できること(翼の先端で別れた空気が終端で同時に着くために、翼の上を流れる空気の方が速くなるという説明が誤り)、「運動量理論」は原因と結果を取り違えていて、揚力が発生するから流れの向きが変わるので、運動量理論では揚力は計算できないという立場である。
この問題については、鈴木氏のコラムを参照。
この本ではこうした「揚力問題」ばかりではなく、今日までつながる飛行機の歴史を簡略に述べている。
2003年5月記