新しい発生生物学

新しい発生生物学 木下圭・浅島誠 講談社ブルーバックスB1410
ISBN4-06-257410-1 940円 2003年5月

目次
はじめに
第1章 動物の体と形づくり
 1-1 体の基本構造
 1-2 発生のはじめに起こること
 質問
第2章 細胞分化のメカニズム
 2-1 細胞分化は遺伝子発現
 質問
 2-2 遺伝子を調べる方法
第3章 体をつくる最初の情報
 3-1 形づくりのルール
 3-2 形を決める遺伝子
 質問
第4章 胚誘導 コミュニケーションの始まり
 4-1 カエルの体軸形成と胚誘導
 4-2 誘導因子を捕まえろ
 質問
第5章 体軸をつくる「分子」
 5-1 背腹軸の決め方
 質問
 5-2 頭尾軸(前後軸)の決め方
 5-3 左右軸の決め方
第6章 器官形成 部分のパターンを作る誘導
 6-1 誘導で目をつくる
 6-2 誘導で肢(あし)をつくる
第7章 ガンと老化
 7-1 ガン細胞の特性
 7-2 ガン関連遺伝子
 7-3 老化
 質問
第8章 再生医学の可能性
 8-1 再生と幹細胞
 8-2 幹細胞から臓器形成
 質問
おわりに
さくいん

 生物の発生はどこまでわかってきたかを簡潔にまとめている。また、こうした基礎研究がガンや老化、また臓器再生(形成)に対する応用という側面をもっていて、倫理的な面までを考慮しなくてはならないことがわかる。 

2003年7月記

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