江戸の絵を愉しむ 榊原悟 岩波新書新赤843
ISBN4-00-430843-7 780円 2003年6月
目次
I 生活の中の遊び−動く画面
II 視点の遊び
III 「かたち」の遊び
「眼の娯楽」−あとがきにかえて
江戸時代の絵、その絵に仕掛けられたトリックを解き明かし、愉しみ方を解説する。
巻物や掛け軸など開いてみるもの、あるいは襖絵みたいに開いたり閉めたりしたときの効果を解説する。合成された図(多くの人が集まって人の顔になったり)、視点を変えてみたり、影絵の謎解きや、鞘絵(これは「遊びの博物誌」(板根巌夫、朝日新聞社、1977年)にも出ている)、ある断面の絵など。また猿(手長猿)のいたずら(絵の中の猿が手を伸ばす)などが出てくる。
2003年6月記