万里の長城 三千年史 来村多加史 講談社現代新書 1674
ISBN4-149674-3 720円 2003年7月
目次
プロローグ
第一章 長城防衛の起源 西周時代〜春秋戦国時代
第二章 「万里」をはるかに超えて 秦代〜前漢時代
第三章 揺らぎはじめた長城経営 後漢時代〜宋代
第四章 時代遅れとなりゆく長城 元代〜清代
エピローグ
後記
【略説 長城の歴史】
【長城関連主要文献】
中国の万里の長城の戦略的な意味を問う。膨大な長さを持つ長城なので、それをどう維持・管理するか、どう防衛に有効に使うかが問題となる。そこには、有機的な連絡システムが重要で、どこかに敵が侵入したときにいかに速くそれを伝えることができるかである。その背景に、そうした長い防衛線を維持できるがどうかという国力の問題がある。一般的に外に対して圧力かけている(圧力をかけられる)ときは有効に機能したようだが、外から圧力をかけられているときには有効には機能しなかったようだ。
結局大動乱期には、あまり役には立たなかったようだ。
2003年8月記