笹子雁ヶ腹摺山

  2003年11月2日(日)、笹子雁ヶ腹摺山に行ってきました。雁ヶ腹摺山はこの地域に三つあります。たんなる雁ヶ腹摺山牛奥ノ雁ヶ腹摺山、そしてこの笹子雁ヶ腹摺山です。この中で、笹子雁ヶ腹摺山は鉄道の駅から歩き始めることができ、鉄道の駅に降りることができます。連休中なので、道路の渋滞が予想されますからこうしたコースはありがたい。それにつけても、雁ヶ腹摺山ってネーミングがいいですね。甲府から見るとちょうど雁の飛行コースだったのでしょうか。

 6時15分、JR高尾発松本行きの鈍行に乗って、甲斐大和へ(高尾から950円)。座席の8割くらいが埋まっている電車の7割くらいが登山者のようです。若い人がいないので、地味な感じがします。甲斐大和着は7時15分ころでした。降りたのは私だけでした。甲斐大和駅はきちんとした有人駅です。武田勝頼終焉の地(武田家滅亡の地)景徳院を目指します。バス便もあるようですが、10時ころが始発なので登山には使えません。7時半ころから歩き始めました。景徳院まではちょっと長い車道歩き。7時50分ころ景徳院着。景徳院脇から登山道を目指しますが、わかりにくい。道を1本行きすぎたようで、でも親切な地元のおばさんに教えてもらえました。その方の庭を通り抜けて登山道に入ります。

 登山道はイノシシかシカの食害を防ぐための電気柵の戸を開けて入ります。氷川神社の脇を通り抜けていよいよ登山。大鹿峠を目指します。かなりの急登が続きます。高圧線の鉄塔の維持・管理のための道と共用みたいです。大鹿峠は9時10分ころ。ここからはお坊山が立派に見えます。結構きつい登り。登り切って、大菩薩方面(北側)の見晴らしがいいところに出ました。先に一人が休んでいて、後から若い二人連れが登ってきました。結局、私と同じ向きのコースで出会った人はこの3人だけ。私もここで少し休みます。

 本当のお坊山の頂上(1,420m)はもう少し先にありました。10時10分ころに到着。ここが今日の最高地点です。南アルプスがよく見えます。ここから急な下りでいったん降ります。細かいアップダウンを繰り返して最後に急登、米沢山に。米沢山の頂上(1,357m)では、逆コースの人たちが数人いました。

 ここから再び急降下。鎖を垂らしたところが何カ所か出てきます。このへんで逆コースの人たち何組かと会いました。降りきったところからは、今度は笹子雁ヶ腹摺山を目指す急登。北斜面で湿っていてすべりやすい。こちら側も何カ所かザイルが張ってありました。笹子雁ヶ腹摺山(1,357.7m)は12時20分ころ。ちょっともやっていますが、展望はいい。昼食をとったり、写真を撮ったりして大休止。他の登山者がつねに5〜6人程度いるという感じです。

 12時45分ころ、笹子峠経由ではなく、直接笹子駅を目指して下山を開始します。季節はずれのマツムシソウが咲いていました。尾根道の急降下。くたびれたころ、高圧線の鉄塔を通過してスギの植林帯に入ります。ここからも結構長い。ようやく旧甲州街道(笹子峠へ続く道)の登山道入り口に着いたのは14時ころでした。ここからは甲州街道はもうそこです。このあたりからは笹子雁ヶ腹摺山がよく見えます。

 駅までは30分程度甲州街道を歩きます。笹子駅は無人駅でした。電車が来るまで少し時間があったので、思わず笹子餅を買ってしまいました。14時59分大月行きの列車(3両編成)は結構混んでいました。大月で、大月始発15時25分東京行きの電車(10両編成)に乗り換えです。こちらも混んでいました。

 全体に急登、急降下の厳しいコースでした。大月市側は指導標などもしっかりしています。大和側はちょっと。でも、展望は素晴らしい。紅葉は終わりかけていましたが、少しは楽しめました。

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勝頼の最後の地、景徳院。 大鹿峠付近からお坊山を見ます。 お坊山への登り。 お坊山からは南アルプスがよく見えました。 米沢山からの笹子雁ヶ腹摺山です。電波の反射板が目印。
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米沢山直下の鎖場。 笹子雁ヶ腹摺山から大菩薩方面を見ます。 富士山です。ちょっと空気の透明度が悪い上に逆光です。 頂上での記念写真。 落ち葉の道を下山します。

2003年11月記

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