苗場山3

 2012年9月21日、苗場山に行ってきました。前回はこちら、前々回はこちら

 前日の21日、13時ころ自宅を出発。中央道、圏央道経由で関越道に入り、関越道湯沢ICで降ります。近くのコンビニでお酒を、別のコンビニで食糧をゲットします。今回も祓川コースにしました。

 三俣で三国街道から別れ、地元の細い道、さらに苗場山林道(1車線の簡易舗装)に入ります。途中に一般人(山菜採り)を規制するゲートがああったはずですが、それはなくなっていました。また、途中ですれ違いのために対向車に道を譲ったら、その車は和田小屋の人の車で、この日は和田小屋は営業していないと教えてくれました。こちらは町営駐車場で夜を過ごすつもりということを話しました。

 天気が悪く、もう暗くなり始めた17時過ぎに駐車場に到着しました。登山用のマイカーはかぐらみつまたスキー場の第2リフト駐車場(無料、水洗トイレ有り(カンパ))まで、タクシーや和田小屋利用者はさらに上の和田小屋の駐車場まで入れます。イスを外に持ち出してのんびりしようとしたのですが、雨になってきたので車内で過ごすことにしました。

 17過ぎには就寝。相変わらずバタンキュータイプです。薄い羽毛のシュラフを毛布代わりにしていても、天気が悪いためか車内はあまり冷え込みませんでした。3時ころ目が覚め、外に出たらものすごく濃いガスに包まれていました。ちょっと寝たりない気もしましたが、また寝ると次に起きるのは何時になるのかわからないので、頑張って起き出し、朝食(おにぎり&味噌汁)を食べました。

 まだ真っ暗な4時に駐車場を出発。和田小屋までは車道なので、ヘッドランプでも不安はありません。ガスも薄くなってきました。4時半ころに和田小屋に到着。まだ明るくなってこないので、少し和田小屋近くのベンチで待機します。ほんの少し稜線が見えるようになってきた5時前に出発。

 下の芝は6時ころ。この祓川コースの木道は昨年(2011年)に整備されたようで、全体が更新され、木道の区間も長くなっていました。登山道脇の植生の保護のためのようです(やんごとなき方が登ったのはだいぶ以前のことのようです)。また木道には滑り止めがついているので、この日のように悪天でも、あまり気にせずに歩けます。ただ、雨はだんだん本降りになってきました。

 中の芝、上の芝、さらには股すり岩を通過します。股すり岩の手前には立派な木の階段がついていました。前衛峰の神楽ヶ峰(2029.6m)は7時半ころに到着。雨がいっこうにやまないので、ビデオカメラ(Panasonic HC-900M)を撤収して、防水コンパクトデジカメ(Panasonic DMC-FT3)のビデオ機能で撮影することにします。

 ここから富士見坂を250mほど下ります。途中に雷清水という水場があります。富士見坂を下ったところは「お花畑」という場所ですが、この時期は花はほとんどありません。

 お花畑まで降りきると、こんどはいよいよ苗場山への雲尾坂の急登になります。レインウェアで登らなくてはならないので少しつらい。頑張って登ると、ようやく木道が見えてきました。ここはもう頂上の一角です。8時50分ころでした。

 本当の頂上(三角点、2145.3m)までは、ほとんど平坦な木道を少し歩きます。頂上前にかつてあった遊仙閣(山小屋)は取り除かれ、更地になっていました。頂上が見やすくなりました。また、このため、苗場山頂の山小屋は山頂ヒュッテ(要予約)だけになってしまいました。

 雨は相変わらず降ったりやんだり。いったんビデオカメラを出したのですが、でも濡れるのでまた撤収しました。ただ、雨のためか登山者は誰もいなく、広い頂上湿原を独り占めです。頂上近くのベンチ(これもきれいになっていました)で、行動食(パン)を食べたり、少し休憩です。

 遠くの展望がないので、今回は苗場神社まで行かず、小赤沢、赤湯の分岐点(木道の三叉路)まで行って、山頂ヒュッテ下の木道を引き返すことにしました。頂上への分岐付近で、この日初めての登山者を見ました。

 9時45分ころ、頂上湿原に別れを告げ、下山開始。お花畑付近で一人、雷清水で二人、神楽ヶ峰で10名ほどの中高年(高年?)団体とすれ違います。苗場山は神楽ヶ峰から富士見坂を下り、雲尾坂を登らなくてはなりません。つまり、帰りは雲尾坂を下り、富士見坂を250mほど登らなくてはなりません。ここがちょっときつい。

 雨がやまないので、帰りは神楽ヶ峰まで少し休んだだけ、残りはノンストップで下山しました。さすがに人気の山、こんな悪天でもその後何名かの登山者とすれ違いました。最後に下の芝の下ですれ違ったのは、正真正銘の「山ガール」2名でした。もう12時近く、でも山頂ヒュッテ泊まりということなので、心配ないでしょう。

 12時半ころに和田小屋に戻りました。ここから登山道で駐車場まで降りられるのですが、歩きやすい車道経由、20分ほどかけて駐車場まで戻りました。駐車場には5、6台の車が止まっていました。和田小屋から往復7時間半、駐車場からは8時間45分ほどかかりました。

 駐車場でお湯を沸かしてラーメンでも食べようかと思っていたのですが、雨がやまないので、そのまま車で降りることにしました。

 帰りは湯沢ICへの途中にある押立の湯に入る予定でしたが、営業を中止しているということで閉鎖されていました。また押立の湯の少し先の国道(三国街道)のヘアピンカーブで重大事故があったようで、たくさんのパトカーが出て片側の車線を通行止めにして、もう片側車線の交互通行になっていました。湯沢ICから清水トンネルまでは、かなり激しい雨、でも、清水トンネルと超えると雨は止み、日も差していました。

 帰りも来たときのように、途中から圏央道、中央道経由にしようかとも思っていたのですが、中央道の渋滞情報(三鷹料金所から14km)が入ったので、そのまま関越道練馬IC経由で帰ることにしました。こちらも練馬IC先で事故渋滞(3km)になってしまいました。それでも、17時過ぎには帰宅できました。

動画をyoutubeにアップしました。サムネイル画像をクリックすると動画が再生されます。

苗場山林道往路編(約22分)。
祓川コース登山編(約7分)。
頂上の湿原編(約6分)。
下山編(約6分)。
苗場山林道復路編(約20分)。

2012年9月記

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