キナバル山(第1日目)

 3月24日、この日は標高3,300m付近にある山小屋を目指します。

(1) 登山編
(2) 植物編

(1) 登山編 

 朝食は6時。ここで初めて今回一緒にキナバル山を目指す関空からやってきたTさんご一家3名と合流します。今回は4名でキナバル山を目指すことになりました。

 6時出発の予定でしたが、車の到着が遅れて6時45分すぎになりました。渋滞している市内を抜け、途中のガソリンスタンドで休憩。そして、8時40分ころにキナバル山の展望台に着きます。すばらしい眺めです。この展望台には展望タワーもありますが、それよりもおみやげ屋さん街の裏側の展望台から見た方がいいと思います。

 キナバル国立公園の管理事務所(パーク・ヘッド・クオーター)には9時25分に到着しました。ガイドさんが入山手続きをする間しばらく待ちます。1日の入山者数を160人ほどに押さえているそうです。ですので事前の予約が必要です。外国人は現地の登山ガイド・ポーターを付けなくてはなりません。管理事務所前には大勢の登山客が集まっていました。白人もいますが、アジア系の人たちもたくさんいます。

 ポーターは一人5kgまでの荷物を無料で持ってくれます。私が預けた荷物は6kgでしたが、超過料金15リンギッを払えば持ってもらえます。手続きが終わると名前入りのIDカード()が発行され、入山中はこれを首から提げて歩きます。

 登山道の入口(Timpohon Gate、標高1866.4m)へはさらに車で少し行きます。ここにはキナバル登山マラソンの上位入賞者の名前が掲示されています。日本人も多く参加しているようです。記録は信じられない速さ。往復で2時間40分台です。

 10時15分登山開始。天気は高曇りというところでしょうか。この日はその後だんだんと雲が厚くなってきました。だいたい歩程1時間程度のところに水洗トイレ付きの休憩所(Pondok、Shellter)があります。また0.5kmごとに登山ゲートからの距離・標高表示もあり、よい目印になります。登山路は階段の多い苦しい急登が続きますす。所々に咲いている花(ランの仲間も多数)に慰められながらがんばるしかありません。

 1.5kmポイント付近にあるPondok Ubahは11時25分ころ、昼食タイムとなります。昼食は管理事務所でもらったランチボックスです。3kmポイントの少し先にあるPondok Menpeningには13時50分ころ。ゆっくりゆっくりの登山です。

 管理事務所もあるLanag Lanag Hutは14時35分。この少し先に下山で使う予定のマシラウ・ルートとの分岐があります。Pondok Villosa、そして最後のPondok Paka Caveで休みながら先に進みます。雨具を付けるほどではありませんが、時々雨粒も落ちてくる天気になってきました。でも、標高3000mを超えた辺りから雲間にキナバル山頂上付近も見えだしました。

 5軒ほどある山小屋群の中で一番下にあるWras Hut(標高3,244m)は17時10分。泊まる予定のGunting Lagadang Hut(標高3,323m)まではまだ標高差80mほどあります。写真など撮りながらのんびり歩いている間に現地ガイドさんは手続きのために先に行きます。泊まる予定のGuntig Landang Hutを目指してそのまま登っていたら、途中のLaban Rata Resthousから大きな声で呼ばれました。ここで食事してから小屋に入るそうです。少し自主トレをしてしまいました。

 Laban Rata Resthouseで後続を待っている間、雲の合間から青空も出だし、頂上付近が見えてきました。大迫力の岩壁です。いったいどこを登るのでしょう。キナバル山の頂上付近は、かつての氷期には氷河に覆われていたらしく、氷河が流れる際に岩盤を削ったあと(擦痕)が残っています。

 食事は18時過ぎから。レストハウスの中は大混雑です。食後、デッキで少し夕陽に染まる西側の展望を楽しんでから、暗くなりかけた道をGuntig Landang Hutを目指します。小屋まで標高差60mほどあるので、そこまで登るのが大変です。小屋の部屋は2段ベッドの4人部屋。4人パーティの我々にはちょうどよい部屋です。翌日は3時半出発予定なので、すぐに寝ることにしました。その前に空を見たら、まさに満天の星でした。

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朝食はビッフェスタイル。 展望台からのキナバル山。 頂上付近を拡大してみました。さらなる拡大はこちら 展望タワーから見たキナバル山とおみやげ屋さん街。アーケードの中はこちら キナバル国立公園の管理事務所。
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登山道入口のゲート。 一番はじめの休憩所Pondok Kandis Shelter(カンディス、Kandis Shellter)。  休憩所に登場した小動物。ツパイ? ゲートから1km、標高2039mの表示。これにはルートマップも着いていますが、距離表示だけのところもあります。 Layang Layang Hut(ラヤンラヤン ハット)休憩所。右が管理事務所(緊急時の避難後屋を兼ねる?)
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階段の急登。4kmポイント付近。 5kmポイント。標高3001mです。 頂上の奇峰群と大岩壁が見えだしました。5km付近から。 レストハウスから見たキナバル山。 レストハウスの中。食事(ビッフェスタイル)はこちら

(2) 植物編

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キナバル山名物ウツボカズラ。 小さなラン。レンズキャップは口径72mm用。 よく見かけた花。氏名不詳。 ランの仲間。 氏名不詳。
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氏名不詳。 氏名不詳。 シンビジウム? 地面に横たわる巨大なウツボカズラ。 シャクナゲ。黄色のものはこちら

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