開聞岳

 2008年5月7日、鹿児島の開聞岳を登ってきました。

 九州の鹿児島、薩摩半島の南端にある開聞岳は、なんとなく一度は登らなくてはならない山のように思っていました。思いがけず、5月6日、7日と時間が空いたので、急遽鹿児島に飛び、開聞岳を登ってきました。開聞岳は成層火山の上に溶岩円頂丘を帽子のように載せた火山です。また、登山道はまいまい方式(螺旋状)で頂上を目指すという珍しい形式です。活火山ですが885年を最後にして、それ以降噴火の記録はないようです。

 6日の朝の便で鹿児島へ。桜島(気象庁の解説はこちら)一周の観光を終え、鹿児島に戻るフェリーの料金を払っているときに桜島が噴火しました。あと30分くらい早く噴火したら、噴火口が見える位置にいたのに。まあ、桜島は一時ほどの噴火頻度ではないようなので、噴火に遭遇できただけでも良しとしないと。鹿児島市に戻ったあともしばらく噴煙を眺めていました。

 あとは一路、泊まる予定の休暇村指宿を目指します。

 7日、朝食が7時からなので、チェックアウトなどをすませた7時30分ころに休暇村指宿を出発。本当は開聞岳にもっと近いかいもん荘をねらっていたのですが、去年の6月に営業をやめてしまったそうです。残念。

 かいもん山麓ふれあい公園の登山者用駐車場に車を入れます。身支度をして8時15分に出発。公園を横切り、登山道に出ます。ここには草スキー利用者用駐車場がありますが、草スキーは営業していないようなのでこちらに止めても実質的な問題はないでしょう(自己責任で)。この脇を通り過ぎると登山道です。入り口が2合目ということです。8時25分に登山道に入りました。ここから770mくらいの標高差を登ることになります。おとなで頂上まで150分、下山は90分というコースタイムが出ています。

 しばらくは溝のようになった道(オーバーユースでえぐれてしまった?)、周りは森です。3合目は8時40分、ベンチのある4合目は8時50分に通過。ここを過ぎると少し長崎鼻方面の展望があるところに出ます。5合目は9時5分。道が急なところは木の階段があったりします。6合目は9時20分。休憩している登山者を追い越しました。結局登りでは20人ほど追い越し、また下山する人と5人ほどすれ違いました。

 7合目は9時35分。ここを過ぎると溶岩円頂丘の部分に入るようで、火山特有の大きな石がごろごろしている歩きにくい岩場が出てきます。そのかわり東シナ海方面の展望が出てきます。この日は快晴ですが、空気がかすんでいてよく見えません。8合目は9時45分、9合目は10時でした。大きな木の階段をひと登り。頂上(924m)は10時20分でした。2合目から115分、まあまあでしょう。

 360°の展望はすばらしい。惜しむらくは空気の透明度が低いことです。桜島はまったく見えません。でも、屋久島が見えました。朝、コンビニで仕入れたパンと紅茶飲料のおやつにしました。

 10時半過ぎにに頂上を出発。下山ではたくさんの登ってくる人達とすれ違いました。人気の山のようです。11時に8合目、11時20分に6合目、11時40分に4合目、2合目の登山道入り口に戻ったのは11時55分でした。下りは85分。ようやくコースタイムですが、かなり急いでやっとという感じです。やはり下りがダメです。

 公園の管理棟にあるシャワー(お湯にならないので寒かった)で汗を流し、枕崎・知覧の観光を経て、夕方鹿児島空港に戻りました。

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ふれあい公園のイベント広場から見る開聞岳。 登山道入り口。 深くえぐれた登山道。2.5合目の少し上。 途中で長崎鼻方面の展望がありました。 木のはしごを越えれば頂上はもう少し。
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やったー。頂上(924m)から桜島方面。 うっすらと屋久島の宮之浦岳が見えます。拡大はこちら イッシー伝説(?)のある池田湖です。手前の鰻池の拡大はこちら 大隅半島の佐多岬。 苔むした岩場を通過。8合目少し下の仙人洞付近。

2008年5月記

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