パキスタン(3月29日)

 この日はカリマバード滞在(ナガール地区やカリマバード散策)。

 晴れていれば早朝、ドゥイカル村に朝日を浴びる高峰群を見に行く予定でしたが、残念、雲が厚いのでこれは中止になりました。8時に朝食。

 9時、小型四輪駆動車に乗り、ギルギット川対岸のナガール地区に向け出発。途中の深い渓谷、その斜面に作られた耕地、そして村の家々、低いところでは咲き始めた杏などを楽しみながらホーパル村に着いたのは10時半頃でした。途中四輪駆動車が登るに一苦労したぬかるんだ坂道もありました。ホーパル村付近(標高2,800m程度、カリマバードは2,600m程度)まで来ると雪が少し残っています。休憩所から少し歩いて、ホーパル氷河の展望台へ。雄大な氷河ですが、黒い岩石・砂礫(カラコルムは黒い山という意味だそうです)が表面を覆っています。壁面には氷が見えます。でも、青くはなっていませんでした。

 カリマバードのホテルに戻り、昼食は13時半頃。昼食後、再び小型四輪駆動車に乗り、まずアルチット城に向かいます。かつて対立していたナガール王国に対して建てられたお城です。現在修復工事中で中には入れませんが、庭の杏、また崖に上に立っているのでそこからの展望を楽しむことができます。村の路地には、「風の谷のナウシカ」に出てきそうなおばあさんがいました。そう、フンザは一時「風の谷」のモデルになったのではないかという噂が立った場所です、

 再び小型四輪駆動車に乗ってカリマバード地区のバザールを通り抜け、訪れたのは地方の領主(ミール)の居城だったバルチット城です。現在ミール(という制度はなくなっていて、それに当たる人はいまは国会議員兼実業家だそうです)の家族は近くに住んでいるそうです。この建物自体は博物館(内部は撮影禁止)になっています。15世紀にチベット文化の影響を受けていたドゥイカル地区から王妃を迎えたため、チベット様式が見られるということです。城の手前で車を降り、少し歩いて城の中に入ります。城には15時15分頃に到着。門の前には長寿で知られるこの地方の人々の健康のもとの一つという水(黒っぽい水)がわき出す泉があります。城の中を見学して(館員の説明があります)、屋上からの展望を楽しみます。フンザの谷、また登山家長谷川恒男氏が雪崩に巻き込まれて遭難死したウルタル峰(この日は曇っていてウルタル峰本体は見えませんでした)など雄大な景色です。

 帰りはバザールを冷やかしながら、ホテルまで戻りました。途中のお店で恒例のTシャツ(バルチット城の図柄)と杏の実(少し柔らかいタイプ)を少し買い込みました。バザールには日本語の案内を出しているお店やホテルが結構ありました。ゆっくり歩いてホテルに戻ったのは17時45分頃でした。

 19時半頃に夕食をとり、明日に備えて(ドゥイカル村再挑戦があり得るので)、早めに寝ることにしました。

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ホテルの朝食(バイキング) 全長10数kmのホーパル氷河。下に小さな氷河湖も見えます。 氷河の壁面。 カリマバードの杏は満開。 アルチット城の杏は少し早かったですが、中にはこのようなものも。
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アルチット城からギルギット川を見下ろします。崖にも杏。 崖の杏を拡大してみました。 アルチット城本体は修復工事中。 バルチット城からフンザの谷を俯瞰します。 ウルタル峰に続く谷です。下に道がついています。上に住んでいる人がいるのかな。バルチット城から。
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圧倒的迫力のウルタルの壁。 バルチット城の下のバザール。 バザールで見かけた可愛い子どもたち。 バザールからバルチット城を振り返ります。もう少し引いた写真はこちら フンザの谷の夜景です。

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