パキスタン(3月28日)

 今日はチラスからカリマバード(フンザ)まで。

 この日も移動日。7時に朝食(バイキング)。インダス川のほとり(左岸)に建っているホテルなので、ホテルの目の前をインダス川が流れています。朝食後、ホテルのテラスからインダス川を眺めました。

 8時にホテルを出ます。ほどなく行くと、道路脇に岩絵(仏画)が見られるところがあります。少し登ってま近から見てみました。インダス川を徒渉した修行僧が描き込んだといわれていますが、近世のものだという説もあります。さらに少し行くと、道脇に温泉がわき出している場所があります。さわってみるとかなり熱い。

 ヒマラヤ山脈西端の8,000m峰ナンガパルパット(8,126m)の展望ポイントで止まりますが、残念、この日は雲でまったく見えません。しばらく行くと三大山脈ジャンクションというビューポイントに出ます。11時半頃でした。ここはインダス川とギルギット川の合流地点でもあります。ギルギット川とインダス川によって、ヒンドゥークシュ山脈とカラコルム山脈、ヒマラヤ山脈にわけられている感じです。カラコルムとは黒い山という意味らしいですが、確かにカラコルム山脈はほかよりも黒い。カラコルム・ハイウェイはここからはギルギット川沿いを北上することになります。

 ギルギットに着きましたが、昼食前の一仕事。小型四輪駆動車に乗り換えて、カルガ磨崖仏の見学です6〜7世紀頃のものでしょうか。20m以上はあると思われる巨大な磨崖仏を対岸から眺めます。

 ギルギットに戻り、ホテルのレストランでこの日も14時半ころの遅い昼食(バイキング)。15時半頃に出発。

 この日はハプニング。といってもカラコルム・ハイウェイでは日常茶飯事のこと? 氷河からなだれ落ちた雪が道路をふさいでいます。復旧工事中で道路が封鎖されていました。人や荷物はここでこれまでの車を降り、歩いて雪崩の上を乗り越えます。旅行者の荷物(スーツケース)はポーターが運んでくれます。もちろんカラコルム・ハイウェイは物資の輸送道路でもあるので、例えばトラックでニワトリを運んできた人は、ここで何羽ずつにわけて手で持って乗り越えることになります。雪崩を乗り越えたところで、フンザから迎えの車が来ていました。

 雪崩を乗り越えるのは容易でしたが、スーツケースを運んでくれたポーター達とその元締め(?)の間で長い間報酬を巡って一悶着があり(これも日常茶飯事?)、出発に手間取ってしまいました。

 しばらく行くと、ようやく花を咲かせた杏が出てきて、フンザに近づいてきたなと思わせます。そして、ラカポシュ(7,788m)の展望ポイントに着いたのは18時半。暗くなってしまったし、第一曇っていたので、ここでも残念、ラカポシュは見えませんでした。

 フンザのカリマバードのホテル(フンザ エンバシー)に着いたのは17時半過ぎ。この日も長い行程でした。ただちに夕食を食べました。夕食にはムスリムの国では御法度のアルコールが登場。“フンザ・ワイン”ではなく、中国製のビール(350mLで4$)でした。部屋に入りシャワー。お湯はたっぷり出ますが、しょっちゅう停電(計画停電?)があります。電気が来ているうちにシャワーを終わらせておく必要があります。バルコニーでフンザの夜景を楽しんで、でも明日は早い可能性があるので早めに寝ます。

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ホテルの前を流れるインダス川。 チラスの岩絵 この奥にナンガパルパットが見えるはず。 カラコルム・ハイウェイをあえぎながら走るトラック。 三大山脈ジャンクション。左からヒンドゥークシュ山脈、カラコルム山脈、ヒマラヤ山脈。左がギルギット川、右がインダス川
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ギルギット川沿いの岸壁に見られる大不整合。下の民家でスケールがわかります。 ギルギット近くで見られる巨大なカルガ磨崖仏。拡大はこちら。周囲全体はこちら 磨崖仏近くの村の子ども。 雪崩が道をふさいでしまいました。復旧工事を行っているブルドーザーや、雪崩を登って乗り越えようとする人たちが見えます。 ポーターが荷物を担いで雪崩をよじ登っています。
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旅行者が雪崩を乗り越えようとしている下では、復旧工事中。 杏の花の後ろに岩と雪の山が見えます。 杏の近くには可愛い子ども。 この奥にラカポシュが見えるはず。 ホテルの夕食(バイキング)。味付けはカレー味。ビールの缶も見えます。

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