12月26日:アイト・ベン・ハッドゥ集落、マラケシュへ

 朝食は例によりバイキング形式。食事のあと、少しだけホテルの外に出てみました。ホテル近くには映画館もありました。ジョギングをしている現地の人もいました。

 この日は8時15分に出発、まず世界遺産、ベドウィンの人たちのアイト・ベン・ハッドゥ集落を目指します。この集落はいわゆるクサルで、門が一つしかない城壁に囲まれた区画内に多くの家族が住んでいるというものです。現在は数家族しかすんでいないそうですが(川の対岸に新しい集落ができている)、保存状態がいいので世界遺産に選ばれたのでしょう。

 対岸の新しい集落側で車を降り、徒歩でアイト・ベン・ハッドゥに向かいます。小さな小川を渡って対岸に。小さな小川といっても、増水するとロバの背中に乗らないと渡れないそうです。地形をうまく利用した集落で、内部は迷路のようになっています。また、一番高いところには家畜を保護する見張塔付きのスペースになっています。この集落にはまだ電気・水道の施設はないそうです。

 映画の撮影にもよく使われているそうで、そうしたさいに作られたセットも残っています。すんでいる人は少ないということですが、おみやげ屋さんはたくさんあります。対岸から見た頂上への道は大変そうでしたけど、歩いてみると意外と簡単に登れます。頂上は360度の大展望、すばらしい。

 帰りは現地ガイドさんの知り合いのお宅におじゃまして、お茶と焼きたてのパンやクッキーをごちそうになりました。このお宅にはロバを飼うスペースがあったり、ベランダには干し肉が干してあったりしました。

 もう一度小川を渡り、新しい集落側のレストランに戻ります。約2時間ほどの散策でした。この日の昼食は11時半ころから、卵のタジン鍋とカバブ(アラブ風串焼き肉)の昼食です。

 この日の午後は、高アトラス山脈を越えてひたすらマラケシュを目指します。途中立ち寄ったドライブインばかりではなく、あるいは小規模には自転車でやってきて道端で小さな露店を開いているものまで、化石や鉱物を売っていました。

 この日は終日天気がよく、午後になっても川端で洗濯をしている女の人たちをたくさん見ました。この地方では物干し竿ばかりか、洗濯ロープを使っているのも少なく、洗濯物を塀や生け垣、あるいは木にかけて干していました。

 アトラス山脈で一番高い峠、標高2260mのチチカ峠到着は14時5分。少し写真撮影タイム。峠にはカフェやおみやげ屋さんが並んでいます。残念ながら峠からも、またこのルート全体でもモロッコ最高峰トゥプカル山(4165m)を見ることはできません。峠の前後は夏になると牧草が生い茂り、羊たちが登ってくるそうです。

 峠を超えると道は九十九折れの道になります。マラケシュのホテルには17時ころに到着。遅めの夕食までの時間に洗濯などをしました。

 20時、夕食&ファンタジア・ショーを見るために、郊外の大型施設に向かいます。道が混んでいて30分ほどかかりました。ファンタジアは騎馬ショーを中心とするショーです。恐ろしく大きな施設で、大勢の観光客が集まってきます。外では模擬銃を持った騎馬隊が出迎えてくれ、中に入るといろいろな民族衣装(?)を着た人が音楽で歓迎です。

 まず、タジン鍋(この日は肉団子)とクスクス料理(粒状にした小麦粉と様々な食材を蒸したもの)。食事半ばから様々な音楽隊が回ってきて、会話もできないくらい。ゆったりとした夕食のあと、22時半ころからようやく、月明かりに照らされている外の馬場でショーが始まります。じっとしていると津々と冷えてきます。ショーの中身は、馬の曲乗り、民族音楽(ベルベル音楽、アラブ音楽)、そしてベリーダンス、さらに騎馬隊の突進&発砲(花火銃)というものです。まあ、正直言って、話の種に一度見ておけばいいかというものです。

 40分ほどのショーが終わり、急いでホテルに戻ります。早く寝なくては。

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アイト・ベン・ハッドゥ集落。頂上の見張塔の拡大はこちら 映画撮影用に作られた門から集落を見ます。 おみやげ屋さんの一つ。虫メガネで紙を焦がして絵を描いた絵を売っています。 頂上に近づいてきました。 集落とその畑、渡ってきた川を見下ろします。
dec26-06.jpg (140531 バイト) dec26-07.jpg (87218 バイト) dec26-08.jpg (84925 バイト) dec26-09.jpg (177677 バイト) dec26-10.jpg (201429 バイト)
頂上の見張塔から見る高アトラス山脈。拡大はこちら もう一度集落を振り返ります。この日も抜けるような青空です。 三角帽が特徴のタジン鍋。中身(この日はオムレツ)はこちら 川で洗濯をする女の人たち。後ろの塀にはたくさんの干し物が。 チチカ峠から雪をかぶった高アトラス山脈の高峰を見ます
dec26-11.jpg (140851 バイト) dec26-12.jpg (66899 バイト) dec26-13.jpg (110974 バイト) dec26-14.jpg (131327 バイト) dec26-15.jpg (90464 バイト)
洗濯物が干してある谷底の集落。 笠雲をかぶった高山。 だいぶ降りてきました。オリーブ畑が広がっています。 このような人たちが出迎えてくれるファンタジア。 タジン鍋は肉団子
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クスクスです。好みでスープをかけて食べます。 騎馬隊が整列します。 途中ではベリーダンスが入ります。寒いのに…。 突進する騎馬隊。 花火銃を発砲してクライマックス。

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