化学エネルギーで生命を維持しているわれわれ人類が(地球型生物が)、本当に核エネルギーを制御できるであろうか。
核分裂の連鎖反応を起こす元素として、他にプルトニウム(プルトニウム239)がある。
この連鎖反応を瞬間的に起こさせるのが原爆で、制御しながら起こさせるのが原子炉である。両者の反応には本質的な違いはない。
※ ウラン(ウラン235)やプルトニウム(プルトニウム239)などは、一定量以上を集めると、自然に核分裂の連鎖反応が始まってしまう。その量を臨界量という。
※ 水爆は、水素などの核融合反応を瞬間的に起こさせる。ただし、その核反応を起こすための熱・圧力を発生するために起爆剤として原爆が使われる。「純粋水爆」とは起爆剤として原爆を使わないものだが、現在の技術では核融合に必要な熱・圧力が、原爆以外では発生できないのであり得ないものである。
図4-1 核分裂の連鎖反応