地球規模の気象学

地球規模の気象学 保坂直紀 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-530092-3 1,100円 2023年11月

 一地域の気象を地球全体で捉えるという、至極当たり前のことが、じつはなかなか難しい。この本はそれに挑戦、しかもごく簡単にわかりやすく解説するということを目指している。だが、それはうまくいっただろうか。

 コリオリの力、温位、渦度などの説明は、この説明でわかる人はもともとわかっている人だけかもしれない。また、大気の大循環がなぜ一つの大循環にならないのか、ジェット気流がなぜ中緯度なのかはわからない。ロスビー波を「波」と捉えたとき、ブロッキングだけを説明しているが、その他の波形については言及がない。

同じ筆者の「謎解き・海洋と大気の物理」と同じく、筆者の目的は達成していないように思う。

※ 筆者は運動方程式を、質量(m)、加速度(a)、力(f)として、ma = f という順でなくてはならないと主張しているがどうなんだろう。これは日本式という見方もある。

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2024年2月記

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