消された水道水汚染

消された水道水汚染 「永遠の化学物質」PFOS・PFOAの死角 諸永裕司 平凡社新書 ISBN978-4-582-85994-2 980円+税 2022年1月

 東京新聞がずっと追いかけていたことは知っていた。ただ、年齢が年齢なので、もうそれほど汚染物質に神経質にならないでいいかとも思っていた。でも、先日東京都の水道局から 「水道水の水質に関する一部報道について」というメール(添付)が入ったので、逆に少し調べる気になって読んだ本。

※ 東京新聞:https://www.tokyo-np.co.jp/tags_topic/PFAS

 内容は、朝日新聞特別報道部(記者が独自にテーマを設定し、調べ、記事化できる部署)にいた筆者が、有機フッ素化合物の問題を追いかけるというもの。だから、この本は有機フッ素化合物そのもの、起きうる健康被害、そして汚染源とその拡散ルートなどを体系的にまとめたものではなく、東京都や国の隠蔽から、どうやって情報を探し求め、得てきたかのドキュメンタリー(得られても黒塗りが多い)。だから、お役所の無責任、たらい回し、隠蔽の実態がよくわかる。

※ なぜ、朝日新聞から出版しなかったのだろう。

※ 目次は裏表紙の帯を参照

 おもな汚染源は沖縄、東京では米軍基地(消火訓練で使われた消化剤、あるいはタンクから漏れた消化剤に入っている)だろうが(大阪は民間企業(ダイキンが洗浄剤として使っていた))、「日米地位協定」を悪用する政府はみずから腰を上げようとしないという問題もある。
 いずれにしても、地下水については水源・流路がはっきりしていない、とくに深地下水が汚染された場合は、影響が長く続くということなので、すぐに除去ができないというものだということを、念頭に置く必要がある。

 東京都や調布市の飲料水の水源については、
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/suigen/antei/02.html
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/files/items/18806/File/3a_wide.pdf

 上の二つのサイトの内、下のサイトに市区町村ごとの水源が出ている。そして、武蔵野市、昭島市、羽村市、檜原村は独自の水道経営をしていることがわかる。地下水100%利用の昭島市は水道水のおいしさを売りにしていたけど、いまは大変かもしれない。

 下のサイトで、自宅の上水がどこから来ているのかわかる。調べたら、給水栓 給水栓番号80番(深大寺給水所) 浄水場 東村山浄水場だった。
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/suigen/keitou/

 給水栓ごとの値は下サイト。国の暫定(?)基準は50 ng/L(1リットルにつき50ナノグラム)
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/files/items/27936/File/topics20200324-01-01.pdf


 ただ、調布市は地下水もブレンドしているはずだが、地下水と河川水の割合は市の資料でもよくわからなかった。生活者ネットワークの市議会議員木下やすこ氏のサイトに少し各配水所の測定値が出ていた。値が高いところでも、河川水を混ぜて濃度を下げているようだ。
https://kinoshita.seikatsusha.me/blog/2022/08/16/3516/

 

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2023年7月記

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