ナポレオンのエジプト

ナポレオンのエジプト ニナ・バリー 竹内和世訳 白揚社
ISBN978-4-8269-0162-8 2,800円 2011年7月

目次
はじめに
第1章 将軍
第2章 幾何学者と化学者
第3章 発明家
第4章 学士院
第5章 エンジニア
第6章 医者
第7章 数学者
第8章 画家
第9章 博物学者
第10章 動物学者
第11章 石
第12章 本
エピローグ エジプトマニーからエジプトロジーへ
参考地図
訳者あとがき
参照文献

 アレキサンダー大王の真似をして、学者たちを大勢エジプト遠征に連れ行ったナポレオン。この本はその連れて行かれた(自ら行った)学者たちがどうなったかを追跡する。あの、フーリエがエジプトの暑さに慣れすぎ、暑くないと集中できないといった与太話(甲状腺機能低下症?)も出てくる。結局ナポレオンのエジプト遠征はさんざんな目に遭うだけだった。例えばロゼッタ・ストーンもイギリスに持って行かれてしまうし(解読したのはフランスのシャンポリオン)。

 2008年の暮れから2009年の年明けにエジプトを旅行したとき、アスワン(北回帰線上の街、かつてのシエネ)にも行った。たぶんこのナポレオンの遠征の際、フランスの測量隊が残したと思われる落書き(測量結果)が遺跡に刻まれていた。
http://yamaga.cafe.coocan.jp/ryoko/Egypt/Dec30/egypt-dec30.htm

2012年11月記

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