清水次郎長

清水次郎長 高橋敏 岩波新書新赤1229
ISBN978-04-00-431229-1 800円 2010年1月

目次
はじめに
第1章 博徒清水次郎長の誕生
第2章 清水一家の親分次郎長
第3章 清水次郎長と黒駒勝蔵
第4章 明治維新の明暗
第5章 大侠清水次郎長
参考文献
清水次郎長関連年表
あとがき

 単なる暴れん坊が、大侠客となり、さらには明治維新もうまく生き残って、畳の上で大往生するまで。

 若いころから続くすさまじい出入りだけではなく(結果的には勝ったとはいえない出入りもあったが、ともかく生き残り)、一家の結束、山岡鉄舟とのつながりを見ると魅力的な人物だったのだろう。それほど政治的な人ではないが、佐幕系の人とのつながりが大きい次郎長に対し、勤王系として動いた黒駒勝蔵は刑死という運の良さもある。

2010年2月記

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