シュメル神話

シュメル神話 岡田明子・小林登志子 中公新書
ISBN978-4-12-101977-6 900円 2008年12月

目次
はじめに
序章 粘土板に書かれた物語 シュメル神話の基礎知識
第1章 「創世神話」 人間はなぜ創造されたか
第2章 神々が送る大洪水の物語 伝説はシュメルに始まる
第3章 「楽園神話」と農耕牧畜比較論
第4章 シュメル神話の規範「メ」と神々の聖船
第5章 エンリル神とニンリル女神の性的ゲーム 成人向け神話
第6章 大地母神と死んで復活する神 イナンナ女神冥界降下顛末記
第7章 大王エンメルカルと「小さな王」ルガルバンダ
第8章 『ギルガメシュ叙事時』成立縁起 ビルガメシュ神の英雄譚
第9章 王による王のための神話 英雄神の怪物退治
終章 大河のほとりで シュメル陣国家の終焉とその後の伝承
執筆分担
 岡田明子 序章、第3章、第4章、第7章、終章
 小林登志子 はじめに、第1章、第2章、第5章、第6章、第8章、第9章
図版出典一覧
主要参考文献
索引

 いまはどこに行ってしまったのか、どうなったのかわからないシュメル人。彼等はチグリス・ユーフラテスの河口付近に都市を造ったのは紀元前35000年ころ(エジプト古王朝は紀元前3000年ころから)。

 有名なのは洪水伝説、また英雄王ギルガメシュだろう。洪水伝説は聖書以外にも、いろいろな神話でも語られているものだ。また、死は避けられないものと悟ったギルガメシュの潔さと厭世観。

 それ以外の話も、聖として欠点のない神ではなく、ギリシャ神話みたいに人間らしくだらしない神々の姿が描かれている。ビールを飲んで気が大きくなるなど。

2009年1月記

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