富士山

富士山 聖と美の山 上垣内憲一 中公新書
ISBN978-4-12-101982-0 820円 2009年1月

目次
はじめに
第1章 富士山と日本ナショナリズム
第2章 中世の富士山 宗教の山岳として
第3章 朝鮮通信使と庶民の信仰 江戸時代の富士山
第4章 富士山を見る近代のまなざし 幕末から明治へ
終章 ひと味違った富士山ナショナリズムの見方
主要参考文献
略年表

 歴史社会学(?)的な観点から富士山がどのように見られていたのか、見せようとしたのかをまとめる。

 山に登ったときに富士山が見えるとうれしいし、飛行機に乗ったときに見えるとまたうれしい(とくに外国から戻ってきたとき)。筆者は駿河湾から見た景観が富士市などの工場で損なわれていると嘆いているが、愛鷹山に登ったときの東富士演習場の大きな大砲発射音は平和のシンボルにはふさわしくないものだと思った。

2009年5月記

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