新型インフルエンザH5N1

新型インフルエンザH5N1 岡田晴恵・田代眞人 岩波科学ライブラリー139
ISBN978-4-00-007479-7 1,200円 2007年12月

目次
序章 迫られる対策
第1章 H5N1型ウィルスの病原性の特性
第2章 病原性を規定する分子機構
 <コラム スペイン風邪インフルエンザの惨禍を検証する>
第3章 ヒトへの感染のメカニズム
 <コラム インドネシアのWHOへのウィルス検体提供拒否問題>
第4章 新型インフルエンザH5N1とたたかう
 <コラム WHOの勧告と未解決問題>
あとがき

 帯にあるように強毒性のH5N1型ウィルス。そして発生は必然で、もしかすると大流行(信じられないほど大勢の死者)も懸念されている。

 いままでのインフルエンザはすべて鳥インフルエンザで、ヒトに対して感染性を持つようなってもそれは局所感染だったのに、同じ鳥インフルエンザに起源を持つH5N1は全身性の感染性を示すということだ。インドネシアの検体提供拒否問題(それによって開発される高価なワクチンは結局先進国に回って、自分の国では使えない)という問題もあるという。

2008年2月記

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