量子力学の解釈問題

量子力学の解釈問題 コリン・ブルース 和田純夫訳 講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-2576000-0 1,100円 2008年5月

目次
訳者まえがき
まえがき
第1章 不思議な世界
第2章 従来の描像に固執すると
第3章 推論による収縮
第4章 拡大されたホラー物語
第5章 先人の証言
第6章 ヒルベルト空間に移動せよ
第7章 望まれる局所性
第8章 多世界の導入
第9章 多世界を利用する1−信じがたい観測
第10章 多世界を利用する2−量子コンピュータ
第11章 多世界解釈者の推進者たち
第12章 多世界の恐怖
第13章 古典戦士−ロジャー・ベンローズ
第14章 新時代の戦士−アントン・ツァイリンガー
第15章 多世界世界の解釈の証明と改良
訳者あとがき
さくいん

 粒子の波動性から始まり、シュレディンガーの猫問題(デコヒーレンス=干渉性の喪失(収斂))、さらには「タンタングルメント」(絡み合い、分離不可能性=地球上の粒子と宇宙の果てにある粒子が独立に振る舞わない)などをどう解釈するか。この本では「多世界」という解釈(概念)を提出しているが、これもまだ発展途上。難しい哲学的な領域に入らざるを得ない。まあ、最近の科学博士はph.D.(Doctor of Philosophy)なので本来の姿に戻った?

2008年8月記

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