最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか ジェームス・R・チャイルズ 橋健次訳
ISBN4-7942-1538-X 2,300円 2006年10月 12月第4刷

目次
序章 より巨大に、より高エネルギーに
第1章 信じがたいほどの不都合の連鎖
第2章 スリーマイルアイランド原発事故
第3章 「早くしろ」という圧力に屈する
第4章 テストなしで本番にのぞむ
第5章 最悪の事故から生還する能力
第6章 大事故をまねく物質の組み合わせ
第7章 人間の限界が起こした事故
第8章 事故の微候を感じよる能力
第9章 危険に対する健全な恐怖
第10章 あまりに人間的な事故
第11章 少しずつ安全マージンを削る人たち
第12章 最悪の事故を食い止める人間
訳者あとがき

 さまざまな大事故を取り上げ、それがなぜ起こったのかを分析しようとする。ただ、一つの章に取り上げられている事故例は、同じような事故をまとめたつもりなのだろうが、錯綜して読みにくい。単純に一つの章に一つの事故を取り上げ、それをを深く追求した方がいいと思う。

 この本の内容はヒストリーチャンネルの番組にもなったということなので、そのうちその再放送がなされてたら見てみたい。

 日本の東海村核燃料工場の臨界事故の例にも簡単に触れられているが、そんなに単純なものでないという気がする。

 東海村核燃料工場の臨界事故は下の本も参照。
東海村臨界事故への道
被曝治療83日間の記録

2007年3月記

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