日清・日露戦争

幕末・維新−シリーズ日本近現代史(3) 原田敬一 岩波新書新赤1044
ISBN978-4-00-431044-0 780円 2007年2月

目次
はじめに 日本へ、アジアへ
第1章 初期議会
第2章 条約改正
第3章 台湾征服戦争
第4章 民友社と平民社
第5章 日露戦争と韓国併合
おわりに 「輝かしい明治」論とナショナリズム
あとがき
参考文献/略年表/索引

 この本は、もちろん日清・日露戦争そのものを語る本ではなく、いかに日本が明治維新後、素早く帝国主義化したのか・できたのかを解説した本である。微妙な国際情勢をうまく利用したというより、試行錯誤といえば聞こえがいいが、長期的展望もなくその場その場で突き進んでいた、つまり太平洋戦争の構図がすでにできていたことが分かる。

シリーズ日本近現代史
(1) 幕末と維新
(2) 民権と憲法
(3) 日清・日露戦争
(4) 大正デモクラシー
(5) 満州事変から日中戦争へ
(6) アジア・太平洋戦争
(7) 占領と改革
(8) 高度成長
(9) ポスト戦後社会
(10) 日本の近現代史をどう見るか

2007年5月記

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