「雲」の楽しみ方 ギャヴィン・プレイター・ピニー 桃井緑美子訳 河出書房新社
ISBN978-4-309-25211-7 2,400円 2007年7月 

目次
はじめに
10種類雲形
雲の分類
第1部 低い空の雲
 第1章 積雲 うららかな空にぽっかり浮かぶ「綿雲」
 第2章 積乱雲 そそり立つ怒れる王「かみなり雲」
 第3章 層雲 低くたれこめた幽玄の世界「霧雲」
第2部 中間の空の雲
 第5章 高積雲 空に勢ぞろいする「ひつじ雲」
 第6章 高層雲 朝夕に一瞬きらめく凡庸な「おぼろ雲」
 第7章 乱層雲 暑く空を覆って涙の滴を落とす「雨雲」
第3部 高い空の雲
 第8章 巻雲 氷の結晶がつくる繊細な天使の髪「すじ雲」
 第9章 巻積雲 魚市場で見つけた小雲のさざ波「鯖雲」
 第10章 絹層雲 高い空から光の微笑みを投げかかる「うす雲」
第4部 忘れちゃいけない
 第11章 変わり種や成層圏などの雲 地味だけど立派な雲の仲間たち
 第12章 飛行機雲 雲界一の伊達男にして問題児
 第13章 モーニング・グローリー 滅多委に見られない黄金の雲
謝辞
訳者あとがき
原注

 表題のように、雲を楽しむためのマニュアル本。ユーモアに満ちた記述、最後のモーニング・グローリーなどは一度見に行きたいような気にさせられる。筆者は「雲を愛でる会」の創設者。Webサイトもあるという。

 この本で、アメリカ(に住んでいる中国系の人)でも、「地震雲」をいう人がいることを知った。もっとも、こちらは観天望気ではなく、気象衛星写真からいおうとしているようだ。

2007年9月記

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