新鉱物発見物語

新鉱物発見物語 松原聡 岩波科学ライブラリ115
ISBN4-00-007455-5 1,300円 2006年1月

目次
1 地球からの贈り物たち
2 どんな石が新鉱物
3 新鉱物、命名にも一工夫
4 新発見には物語がつきもの
5 石は地球そのもの

 世の中にはいろいろな人がいるなぁという感想。鉱物、それも新鉱物の発見にこれだけ情熱を燃やしているとは(それにしては仕事が遅い、他の仕事とぶつかっているのだろうが)。正直、私には興味のない世界。その鉱物が、地球科学的にどのような意味を持つのかの解説があれば、感想も少しは違うと思う。

 ただ終章の、三宅島の噴火後に植物の芽が出てきたのは、「自然が戻った」のではなく、単に「植物が戻った」に過ぎないという認識、あるいは「地球の脈動が本の一時激しくなるだけで生命環境は破壊される。」という認識には共感する。

2006年2月記

戻る  home