ヒトの進化

ヒトの進化 シリーズ進化学5 齋藤成也他 岩波書店
ISBN4-00-006925-X 3,600円 2006年8月

目次
序 人類進化の研究が世界観に与えてきた影響(齋藤成也)
1 化石から見た人類の進化(諏訪元)
2 遺伝子からみたヒトの進化(颯田葉子・齋藤成也)
3 脳の進化(山森哲雄)
4 人間の本姓の進化を探る(長谷川真理子)
5 言語の起源と進化(岡ノ谷一夫)
結び 学融合的科学としての人類進化学(長谷川真理子)
文献
索引

 ヒトの進化の最前線。とはいっても、私の興味とは微妙に違う。私は現在の人類とその祖先が、いつどこで生まれて(たぶんアフリカのどこか)、どのような形態・性質(さらには文化)を持っていて、どう世界中に拡散したかにある。

 言語や文化についても、アフリカから世界中に拡散した過程で、どうして今のような多様性が生まれてきたのか。例えば太平洋諸島に人類が渡ったのは数千年前と考えれているのに、そのような短期間にどうした他種類の言語・文化に別れてしまったのかということにも興味がある。

 ただ人類進化にとって現在はまた激動の時代で、いろいろな言語・文化に別れてはずの人類が、急速に汎地球化している、つまり種(現在の人種は生物学的な種ではないが、生物学的種)として分化する前に、人種間の大規模な移動・混血によって(その背景には交通・通信手段の発達)、再び言語・文化も統一されるかもしれないし、遺伝的に孤立した人たちがいなくなる可能性もある。 

マクロ進化と全生物の系統分類
化学進化・細胞進化
発生と進化

ヒトの進化

2006年9月記

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