陸軍中野学校

陸軍中野学校 情報戦士たちの肖像 齋藤充功 平凡社新書335
ISBN4-582-85335-8 720円 2006年8月

目次
はじめに
序章 幻の商社「昭和通商」
第1章 知られざる阿片ビジネス
第2章 陸軍中野学校の誕生とその教育
第3章 陸軍中野学校と太平洋戦争
第4章 特務機関の栄光と挫折
第5章 陸軍中野学校が戦後に遺したもの
終章 中野学校終焉の地を訪れて
付記 ワシントンで繰り広げられたソ連の秘密戦
あとがき
参考文献
関連年表

 なかなか実態がつかめない中野学校。資料も少ない上、関係者も老齢化、すでに鬼籍に入った人も多い。その中で、この本は中野学校の卒業生もかなり紛れ込んでいたらしい、国策会社「昭和通商」に主に焦点を当てている。

 目次にあるようなダーティな仕事をしていた。また阿片と関連して、児玉機関の児玉誉士夫も出てくる。

 中野学校は1938年に創設されたらしいが、概して旧日本軍は“情報”の意味がわからず、ほとんど謀略を同一視していた感じがする。

2006年10月記

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