よくわかるクジラ論争

よくわかるクジラ論争 小松正之 成山堂書店
ISBN4-425-85211-7 1,600円 平成17年(2005年)9月

目次
はじめに
第1章 クジラの生物学
第2章 日本の調査でわかったクジラの数
第3章 クジラ資源の管理の歴史
第4章 欧米の捕鯨史
第5章 日本の捕鯨史 古くからのクジラ文化
第6章 機能不全の国際捕鯨委員会(IWC)
第7章 クジラと人間の未来 科学的な利用方法の確立
あとがき
参考図書
索引

 筆者はIWCの日本の政府委員でもある。だからこの本は、「よくわかる日本政府の立場」とでもいう本となっている。日本の主張は、シロナガスやナガスクジラが激減したためにミンククジラが増えすぎ、それが乱獲で激減したシロナガスやナガスクジラの回復を遅らせている、だからミンククジラの数の調整(調査捕鯨でない本格的な捕鯨)を行うべきだという立場である。

 こうした議論で「感情的」反捕鯨論者に通じるとは思えないが、それでも一時よりは反捕鯨の風は弱くなっているようだ。

 牛や豚という家畜は殺して食べてもよく、クジラはいけないという論理は私にはわからない。「『イヌを食べるのは野蛮』というのは野蛮」という立場なので。

2005年10月記

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