島原の乱

島原の乱 神田千里 中公新書
ISBN4-12-101817-6 780円

目次
民衆を動かす宗教 序に変えて
第1章 立ち帰るキリシタン
第2章 宗教一揆の実像
第3章 蜂起への道程
第4章 一揆と城方の抗争
第5章 原城籠城
第6章 一揆と信仰のつながり
使用した参考文献
あとがき
索引

 いまだ戦国の気風が残る1637年島原の乱。民衆(百姓)も城方につくか一揆につくか、情勢の有利な方を見測りながら、武力をもって行動する。島原の乱はさらに宗教がからむ。とはいっても、一揆側がやることも、支配地における武力による宗教の強制であった。しかし、当時はもうキリシタンが勝つ基盤は失われていた。そういう意味では「破れかぶれ」という側面もあったと思う。

2005年12月記

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