はじめての地学・天文学史

はじめての地学・天文学史 矢島道子+和田純夫編 ベレ出版 
ISBN4-86064-066-7 1,600円 2004年10月

目次
序章 地学事始め
 1 地球の大きさから 矢島道子
 2 地球はどれだけ古いのか 泊次郎
 3 地震の理解はどのように進んだか 泊次郎
第I章 近代以前(〜17世紀)
 1 概説 山田俊弘
 2 地学 地球論の発生と展開 山田俊弘
 3 天文学 天動説から地動説へ 岡本拓司
第II章 近代(18世紀〜19世紀)
 1 概説 矢島道子・岡本拓司
 2 地学 地質学の勃興 矢島道子
 3 天文学 近代天文学の展開 岡本拓司
第III章 現代(20世紀)
 1 概説 和田純夫
 2 地学 大陸移動説からプレートテクトニクスへ 風間敏
       システムとしての地球 山田俊弘・和田純夫
 3 天文学 宇宙は膨張していた 和田純夫
       元素の合成 星は元素の溶鉱炉 和田純夫
事項索引
人名索引

 知らないこと・知らない人もたくさん出てくるし、私の認識と異なることもある。

 全体に科学がその背景の人類の社会と無関係に発展してきたかのような記述が一番気になる。科学自体を超歴史的・超社会的なものとしてとらえているようだ。

 細かい点・わからない点
p.36 「地震虫」はいわゆる虫ではなく、この場合はヘビだろう。
p.39 1755年の震源?
p.165 自転のの証拠はベンツェンベルグの方がフーコーより早い?
p.231 エンソの解明J・ビャークネスと低気圧のビャークネスの関係? 親子?

 「システムとしての地球」に対する批判(含むラブロックノ『ガイア仮説』批判)は、<進化する地球惑星システム>を参照。

2005年9月記

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