インチキ科学の解読法

インチキ科学の解読法 ついつい信じてしまうトンデモ学説
マーティン・ガードナー 大田次郎監訳
ISBN4-334-96170-3 1,700円 光文社

目次
プロローグ
 [UFO]
1.コートニー・ブラウンのSRV 過去も未来もお見通し
2.[天国]の門 ヘールボップ彗星についてきた「神の乗り物」
[物理・技術]
3.ダナ・ヘネスの信念 立春には、卵が立つ
4.伝記に書かれていないエジソン あの世と話す「電話」
5.ハロルド・パゾフの大研究 「真空」からの無限のエネルギーを取り出す法
6.ボームの哀しい生涯 物理学者に嫌われたパイロット・ウェーブ理論
[天文学]
7.NEO(地球近傍物体) その日は必ずやってくる
8.ベツレヘムの星 「奇跡」に科学的根拠を求める
[進化論vs創造論]
9.アダムとイブに、ヘソはあったか? 聖書と神化を両立させた「名著」
10.インテリジェント・デザイン運動 ダーウィンを目の仇にする人たち
[民間療法]
11.リフレクソロジ 爪をこすり合わせて、毛がふさふさ
12.復活する尿療法 オシッコは薬か毒か
[社会科学]
13.人食い人種 目撃者が一人もいない不思議
14.インターネット時代 H.G.ウェルズの予言は的中したが…
15.カルロス・カスタネーダの亡霊 「超能力」を信じる文化人類学者たち
[心理学]
16.色あせたフロイト 夢理論という「夢物語」
17.夢の新しい謎 脳の半分で寝るイルカ
[宗教]
18.宇宙を微調整する指 天才を無駄遣いしたニュートン
19.カリファ博士の数秘術 コーランに隠された神の意志
20.さまよえるユダヤ人 あいまいな予言から生まれた不死伝説
21.懲りない予言者たち キリストは、いつ再臨するのか
エピローグ 永遠にわからないこと
監訳者あとがき

 
 ここにあげられている話は、UFOの話を含めて、宗教色が強いものが多いので(アダムとイブのヘソ論争はおもしろい)、日本とは感覚が違うかもしれない。そして、すぐにインチキとわかるものばかりである。でも、UFOを信じている人は日本でも多い気もする。

 ガードナーが、日本でしばしば繰り返し登場する様々な「地震予報」を知ったらどういう反応をするだろう。そういう興味もある。

 ニュートンについてはこちらも参照

2004年9月記

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