馬琴一家の江戸暮らし

馬琴一家の江戸暮らし 高牧寛 中公新書1699
ISBN4-12-101699-8 2003年5月 780円

目次
はじめに
滝沢馬琴家の家族
家族の結婚、お産、離縁
家族の死別
住居、ペット、風呂
馬琴の財布、路の財布、男の家事
近所づきあい、助け合い
四季の歳事、食べもの
あとがき
文献一覧
馬琴一家関係年譜

 江戸時代の庶民は結構豊かな文化生活を送っていた。もっとも馬琴家は中の上か、上の下で、おまけにインテリだからフツーの庶民とはいえないが。

 婿養子はなかなか大変、試用期間まであったようだ。これは馬琴家だけでないだろう。孫の幸(さち)の最初の婿など、「馬琴家」は客の出入りが多くて大変だということで気を損ねたら、追い出されてしまった。

 ただ、病気は悲惨、脚気は当たり前(馬琴家はそれなりに豊かで白米ばかり食べていた?)、腫瘍などは手の下しようもない。馬琴は82歳まで生きたが、子供・孫はどんどん先立っていく。

2003年6月記

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