人はどこまで速く泳げるのか

人はどこまで速く泳げるのか

高木英樹 岩波科学ライブラリー89 2002年7月
ISBN:4-00-006589-0  1100円

はじめに
1 ヒトはなぜ泳ぐのか
   こぼれ話1「水かきをもっヒト」
2 ヒトと魚の泳ぎ比べ
   こぼれ話2「鼻の下の溝」
3 ヒトはどこまで速く泳げるのか
   こぼれ話3「イルカの謎」
4 さらに速く泳ぐための流体力学
   こぼれ話4「死海流泳法術」
5 水泳用具のハイテク化
   こぼれ話5「日本初の屋内温水プール」
あとがき
参考文献

 

 子供のころ、山中毅が活躍していた。ライバルはオーストラリアのマレー・ローズやコンラッズであった。1500メートルの記録がようやく17分台に入ったころである。自宅沿線に早稲田大学のプールがあったので、山中選手は小学校への通学時(学区内の公立小学校だったが、遠かったので電車通学をしていた)に、何回か見かけたことがある。本書では、まだこのころは体力差を技術でカバーできたが、科学的に技術を開発してきた欧米に対して、もともと体力がない日本人は勝負にならないとあっさりはじめにで書かれている。

 一般的なクロールの泳法の解説や、それをさらに上回るイアン・ソープの泳法(彼は小技的技術もすばらしいらしい)も解説されている。

2002年12月記

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